本当に車は高くなったのか?本気で比較してみた

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前々から思っていることがあります。

それは「車が高くなった」といいますが、

「本当に高くなったのか?」って事です。

また、こんな記事もよく見かけますよね…

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昔はよかった……は単なる思い込みじゃない! 最近のクルマいまいち魅力的じゃない理由3つ(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース
クルマ好きにありがちな「昔はよかった」という話。しかし、これはあながち間違いではない部分もあり、80~90年代のクルマには今のクルマにはない魅力を持ち合わせていた。もちろん、現行車にも現行車なりの魅 - Yahoo!ニュース(WEB CARTOP)

自分がクルマ遊びしてた頃のおじさんも

「昔はよかったよ。TE37(カローラ)とか、ベレットとかさ」

とぼやいてた気がします(笑

そこで今回は「本当に高くなったのか?」の部分を

データ等で比較してみたいと思います。

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きっかけは自分の車

私が車遊びしてたのが2000年代前半で、

車に興味を持ち、親戚のお兄さんの車を見てたのが

もう少し前、1990年代後半でした。

一般的に言う「90年代スポーツ全盛期」です。

ちなみに愛車は280馬力のスポーツで、

価格も新車は400万以上する高級車でした。

しかし

2000年代後半に300万以下のクルマに乗ったり、

最近、軽自動車に乗るだけで「便利!」って思います。

装備が全く違うんですよね。

例えばうちの車、トラクションコントロールが付いてます。

最近の軽自動車、トラクションコントロールはもちろん

横滑り防止装置だって「標準装備」だったりします。

うちのクルマ、オプションのフルオートエアコンです。

言うまでもなく現代のクルマはフルオートエアコンです。

また、うちのクルマにキーレスはありません。

聞く話によると後期で10万近いオプションだったとか…

軽自動車でさえ「スマートキー」の時代ですよね。

身近な方のクルマを見てもそうでした。

親戚のお兄さんが乗るシルビアは、キーレスがオプション。

更に電動格納ミラーもオプション設定されていました。

親戚のお兄さんの友人が乗るシビックは、

マニュアルエアコン+ノン・パワーウィンドウでした。

どちらも「トラクションコントロール」はありません。

ちなみに、うちのクルマはエアバッグが運転席のみ。

親戚のお兄さんのクルマも同様でしたし、

シビックの方は「ついてない」状態でした。

この経験から「今の車は高機能で高いのか!?」と

思い始め、今回調べてみようと思った次第です。

新旧自動車、性能面で比較

ここからは比較をしていきたいと思います。

はじめに自動車の性能を比較します。

1車種だとあれなので3種類、

コンパクト/クーペ/セダンの比較です。

新旧コンパクトカーの比較

1992年式 K11型マーチ Gシャープ(最上位)

なつかしい?マーチです
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/MARCH/1502776/
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/MARCH/1502776/

2017年式 K13マーチ Gパーソナライゼーション(FF最上位)

個人的には結構すきなデザイン
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/MARCH/10110678/
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/MARCH/10110678/

どちらもFF(2WD)の最上位モデルです。

 ・価格:1,413,000円( 1992)

     1,589,760円( 2017)

で、その差は約18万円。10%以上の大幅アップです!

が、性能を細かく見ていきましょう。

 ・馬力:同じ

 ・燃費:16.5km/l(1992年、10・15モード)

     23.0km/k(2017年、JC08モード)

今の方は知らないかも…って思いますが、

昔のこの「10・15モード」は今以上に適当で、

実燃費との乖離が大きいと言われ、JC08になりました。

その差は1-2割といわれておりますので、

1992年をJC08にすると、都合よく見ても15.0km/lです。

結果、燃費は4割ほど改善しております。

レギュラーがリッター130円としまして、

10万キロ乗るには下記のガソリンが必要です。

 ・1992年 K10:約6,670L(867,100円)

 ・2017年 K13:約4,350L(565,500円)

その差は約30万円で、車両価格以上ですね。

これを見ると「いやいや、燃費通り行かないし」とか

「そういっても高い」って方はいるかも知れませんが、

そもそも1992年は「新車保証3万km」でした。

一方、現代は「新車保証10万km」になっており、

それは「耐久性が上がった」という意味でもあります。

更に、オプションを見ていくとわかります。

◯1992(K10)に付いており、2017(K13)にないもの

 ・フロントフォグ

 ・カセットデッキ

●2017(K13)に付いており、1992(K10)にないもの

 ・運転席/助手席エアバッグ

 ・TCS

 ・ABS

 ・ブレーキアシスト

 ・EBD

 ・VDC

 ・盗難防止装置

 ・UVカットガラス

 ・プライバシーガラス

電子制御や選択する方が多い安全のための機器が

標準装備になっているのがわかるかと思います。

今回は詳しく比較しませんが、室内の広さや質感も上がり、

走行性能はもちろん安全性能も格段に上がったのがわかります。

なんとなく言いたいことはわかって頂けました?

そうはいっても「クーペ」はどうなんでしょう。

台数が出るクルマは「安く」作れるかも知れませんが、

台数が少ない「クーペ」はそうは行かないかも知れません。

新旧、クーペ/スポーツカーの比較

1992年式 日産シルビア K’sクラブセレクション スーパーハイキャス

1992年だとS13型です
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/SILVIA/1507206/
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/SILVIA/1507206/

2012年式 トヨタ86 GTリミテッド

個人的にはBRZのが好きなような…
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/86/10074300/
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/86/10074300/

お次はスポーツカーです。

どちらもATモデルの最上位としまして、

限定車やパッケージ車は除外しております。

・価格:2,592,000円(シルビア)

    3,050,000円(86)

差額は約50万円でマーチの比ではない差ですね。

お次はパワーなどを見ていきましょう。

・馬力:205ps/28.0kg/m(シルビア)

    200ps/20.9kg/m(86)

・燃費:8.1km/l(シルビア、10・15モード)

    12.4km/l(86、JC08)

・ミッション:5MT/4AT(シルビア)

       6MT/6AT(86)

馬力こそ同じですが、トルクがちょっと…

ただ、シルビアはNAエンジンにした途端に

140ps/18.2kg/mとなり、かなり非力になります。

また、シルビアの頃は「6MT」は雲の上の存在であり、

6ATなんて「夢の技術」でしたが、86では「常識」です。

燃費にいたってはモードの差も考慮すると4割改善しています。

先程の計算でいきましょう。ハイオクなんでリッター140円とします。

 ・シルビア:約13,720L(1,920,800円)

 ・86  :約8,070L(1,129,800円)

もちろんレギュラーも入れることが可能でしょうが、

本来の性能を出すなら「ハイオク」ですからね。約80万円の差です。

ちなみに、レギュラー(130円)で計算しても75万円の差です。

また、アルミホイールのサイズも注目です。

シルビアが15インチに対し、86は17インチ標準。

これにより「大口径ブレーキ」も収まっているだけでなく、

86は四輪ベンチレーテッドディスクになります。

要はストッピングパワーが違い、冷却性能も上なわけです。

なお、親戚のお兄さんが17インチのアルミを買う時、

30万円のローンを組んでいたのを覚えています。

一緒にいながら「ローンって何!?」と聞いた記憶が…

他にも装備面は大きな違いがあります。

●シルビアになく86に標準装備なもの

 ・リアフォグ

 ・キセノンヘッドランプ

 ・前席/サイドエアバッグ

 ・ABS

 ・TCS

 ・VSC

  ※ABS/TCSはシルビアにOP設定あり

いやいや、そうは行ってもスポーツカーだから。

「速さ」が重要だからと言う方のために用意しました。

86 筑波アタック 土屋圭市氏(シフトミスあり)

シルビア 筑波アタック 青木孝行氏?

タイヤが違うとかドライバーが違うという意見はあるかもしれませんが、

シフトミスをしようが2秒の差が出るのは事実でしょう。

ボディ剛性に6MT、ブレーキなど総合的な性能アップのおかげです。

それが「50万円の差」ならそこまで高いとも言えないでしょう。

先にも話したようにメーカー保証が5年/10万km付いた上で、

燃費の部分で見ると75万円以上の差を生み出すほどです。

スポーツカーでも「価格差以上の性能上昇」が見られましたね。

最後はセダンです。セダンは数値以上の差があると思いますが、

ここでは「数字」で比較をしてみたいと思います。

新旧、セダン(クラウン)の比較

1991年式 クラウン ロイヤルサルーンG

懐かしい…
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/CROWN/1000560/
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/CROWN/1000560/

2018年式 クラウン RS アドバンス

個人的にはかっこいいと思う
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/CROWN/10116433
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/CROWN/10116433

どちらも最上位モデルとしました。

・価格:5,020,000円(1991年式)

    5,594,000円(2017年式)

価格は約60万円の差になります。

お次はエンジン性能の比較です。

・馬力:230ps/29.0kg/m(1991年式)

    245ps/35.7kg/m(2017年式)

・燃費:7.8km/l(1991年式、10・15モード)

    12.8km/l(2017年式、JC08)

・排気量:2997cc(1991年式)

     1998cc(2017年式)

意外とパワーが似ていますが、トルクが異なります。

また、すでに表を見てお気づきかもしれませんが、

1991年式クラウンは4段式AT、2017年は8段式ATです。

多段にすることでパワーバンドを有効に使うことで

加速性能はもちろん快適さも上昇します。そのため高級車は多段です。

更に排気量が1000cc異なれば自動車税も下がるわけですね。

8速ATやダウンサイジングされたエンジンにより、燃費の差は約2倍。

スポーツカー同様「ハイオク」で燃料費を比較します。

 ・1991年式:約14,290L(2,000,600円)

 ・2017年式:約7,820L(1,093,750円)

遂に燃費による燃料費の差が約100万円になりました。

排ガス規制や燃費規制による技術革新は、

実はこんなところで提供を出していたんですね。

正直、これだけ差があると「ガソリンが5円上がった」も大事ですし、

「10万kmも乗らない。5万kmだ」という方でも影響が大きいです。

アイドリングストップ等があるので、ちょこちょこ乗りをする人ほど、

燃費の差が大きく開くのではないかと思います。

そして、オプションの方も見ていきましょう。

●2017年式に標準装備され、1991年式にない装備

 ・リア/ルーフスポイラー

 ・助手席エアバッグ

 ・サイドエアバッグ

 ・前席シートベルトフォースリミッター

 ・前席シートベルトプリテンショナー

 ・ブレーキアシスト

 ・EBD

 ・盗難防止システム

 ・VSC

 ・UVカットガラス

 ・プライバシーガラス

なお、1991年式はサイドインパクトバーがありますが、

2017年式は基準が変わり「衝突安全ボディ」となっています。

ちょっと気になったのは「後席パワーシート」です。1991年にあり2017年にありません。

これはクラウンというクルマのユーザー層が変わったのもあるでしょう。

リアシートに乗るより、フロントに乗る方が増えたのだと思います。

シルビアと86でもありましたが、タイヤが大口径になり、

中に収まるブレーキも巨大化。結果、制動性能が大幅に向上しています。

また、数値では見えませんが「乗り心地」だったり「静粛性」については、

技術の発展により向上しているというのが想像できます。

クルマを高くしたのは市場のニーズ

最後に、この記事の最初の話に戻ります。

「クルマは高くなったのか?」って話ですが、

数字だけ見たらやはり「クルマは高くなった」が事実です。

ただ、明らかに安全性も走行性能も環境性能も向上し、

その恩恵は目に見えない形で受けているというのが現状です。

標準装備であれこれ付いていますが、

その結果維持費は下がり、事故だって死者だって減っています。

https://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/H29siboubunnseki.pdf

上のグラフは警察庁が出す死亡事故の推移です。

1990年(平成2年)で見ると約11,000人がなくなる状況ですが、

2017年(平成29年)を見ると、約3,700人にまで下がります。6割減です。

これも自分が乗るクルマはもちろん、走っているクルマの性能が上がり

「事故を起こさないよう」になっているのもありますし、

もちろん医療の発展などもありますが、少なからず安全装備が標準化されたこともあります。

また、標準装備の多くは「ユーザーが求めるから」ってのもあります。

自動車製造を見たらわかりますが、ラインで流れ作業にて行います。

そのため「オプション」を付けるには「ラインから外れる」事が必要だったりして、

その手間の分だけ「割高」になっているのが事実です。

一節によると50%以上のユーザーが使うオプションに関しては、

モデルチェンジなどで標準化されたり、特別仕様車で標準化します。

よく「簡素でいいから安くしろ!」って声もありますが、

では比較で出てきた日産シルビア(S13)の簡素モデルJ’sがどれだけありますか?

今の方は知らないかもしれませんが、初代のNSX-RやインテグラタイプRは

エアコン・オーディオレスが「標準」でしたが、どれだけ流通してますか?

現在新車で買える一番安い軽自動車はスズキのアルト(約70万円)ですが、

じゃあ、アルトは日本一売れているんでしょうか?

売れているのはホンダのNシリーズだったり、趣味性の強いジムニーです。

要するに「安けりゃ買う」ってのは成り立ちませんし

「何もいらないから安くしろ」はマイナーな意見なわけです。

クルマを高くしているのは「もっと安全にして」「もと便利に」という

ユーザーの声であり、大多数の意見の結果であると言えます。

もし自分の周りで「最近のクルマは高い!」って人が居たら、

「本当に高いのか?」を話し、それでも「もっと安くしたら買う」というなら

「ああ、マイナーな意見の方だな」とでも思っておいてください。

個人的には、少し価格があがっても高性能なクルマを望みます。

それが「自動車大国」であり続けるために必要な事でもあり、

「安物競争」したら家電やスマホのようにアジアや新興国に負けかねませんからね。

以上、本当に車は高くなったのか?本気で比較してみたという記事でした。

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